難聴と言われると、音が聞こえる・聞こえないばかりを気にしてしまう人が多いのですが、難聴に伴う症状はそれだけではありません。今回は加齢性難聴で起こる特徴的な事例を紹介します。全ての症状が出る訳ではなく、人によって様々な症状が複合的に現れます。

高音域から聞こえなくなる

内耳の中には蝸牛という器官があり音を伝える役割を担う数万本の毛が生えた細胞(有毛細胞)が並んでいます。加齢に伴いこの毛が減少すると音が聞こえにくくなってしまいます。
蝸牛の入口が高音域を伝える役割を担っているため、高い音から聞こえにくくなることが多くなります。

加齢性難聴の主な原因

加齢性難聴の主な原因

補充現象(リクルートメント現象)

補充現象(リクルートメント現象)

『補充現象』は音の大きさの変化に対する感じ方が非常に敏感になってしまう現象です。
難聴のため、小さい音は聞こえないのに大きい音は健聴者以上にうるさく感じてしまいます。小さな声では聞こえないからと耳元で大きな声で話すと「声がうるさい!」と言われてしまいます。
補聴器の調整でも少し音を上げただけで「うるさくなった、響くようになった」と感じてしまうため、調整にも時間が掛かってしまいます。

周波数分解能の低下

周波数分解能の低下

『周波数分解能』が下がってしまうと音に含まれる周波数の細かな違の判別が難しくなります。有毛細胞が全体的に薄くなってしまうことで、言葉の意味が掴めずに聞き間違えをしてしまい、会話を妨げる大きな原因になります。

時間分解能の低下

有毛細胞が減少することで音の情報が不足し、言葉の内容を理解するのに時間が掛かるようになります。これが『時間分解能』の低下です。
ゆっくり話してもらえば伝わるのに、早口で話されると分からなくなることはありませんか?テレビを見ていてもアナウンサーが話す内容は分かるけど、芸人さんが早口で話すと分からないというような状況になってしまいます。

『耳鳴り』や『めまい』

『耳鳴り』や『めまい』

難聴が進むに従って、『耳鳴り』や『めまい』を伴う場合があります。原因ははっきりとしていませんが、耳鳴りは聴力の低下によって聞こえなくなった音を補うために脳が音の刺激とは関係のない信号を内耳で発生させて「ジー」とか「キーン」とか「ボー」など人によって色々な音の耳鳴りが聞こえます。
めまいは内耳の障害に伴う難聴によって平行感覚を司る三半規管が影響を受けて自分が回っているように感じる『回転性めまい』ふわふわと浮いているように感じる『動揺性めまい』立ちくらみや気が遠くなるような『前失神性めまい』などがあります。
病気やストレス、薬の副作用の可能性もありますので、医療機関で医師に相談しましょう。

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