補聴器の価格は片耳で9万円~60万円位

「えっ、高い!通販で1万円のチラシが入っていたのに」と思われる方も多いと思います。通信販売で扱っている機種の多くは『集音器』という補聴器とは別のカテゴリーの商品が多いのです。『補聴器』を扱っている場合もありますが、通信販売の補聴器は使用する人の聴力に合わせた音の調整がされておらず、ボリュームの上げ下げはできるものの、音質の調整ができない機種も多いのです。
これからご案内する補聴器は聴力に合わせて補聴器技能者が調整を行い、購入後もメンテナンスを受けられる補聴器についてです。

補聴器の調整って何をするの?

上の図は聴力を測定した時に作成するグラフのイメージ図です、私達はこれを見てどの音がどの程度聞こえていないのかを判断します。
加齢による聴力低下の場合、すべての音が同じように下がっていく訳ではありません。グラフ左側の低音域は比較的聞こえても、右側の高音域が大きく下がっている場合が多いのです。
年齢だけではなく生活環境による個人差もあり、聴力のグラフは千差万別、各々聞こえにくい音も違えば聞こえにくい度合も違っています。
担当者とカウンセリングを行い、聴力や生活環境に合わせて個別に音を調整しなければ補聴器は十分に性能を発揮することができません。
加齢に伴う聴力の変化や生活環境の変化で音の変更が必要な場合は、その都度音量や音質の再調整を行っていきます。

価格が違うと何が変わる?

当社で取り扱っているWIDEX補聴器を例として比較してみましょう

機種 EVOKE 440 ENJOY 100
画像 EVOKE 440 ENJOY 100
両耳価格 1,000,000円~1,048,000円 250,000円~270,000円
チャンネル数 15チャンネル 6チャンネル
スマートフォン ○ ストリーミング+アプリ対応
(一部非対応機種あり)
△ アプリのみ対応
AI機能 搭載 非搭載
保証 3年保証+紛失保証 2年保証

EVOKE440はプレミアムクラス、ENJOY100はエッセンシャルクラスに分類されます。
今の補聴器は価格に関係なく『デジタル補聴器』ですマイクロホンで音を集め、音声信号をデジタル変換し、アンプに組み込まれたマイクロチップで音を演算、解析して各音域の音と種類・音量を判別します。そして、聞きたい言葉と騒音・雑音を分析し、適切に処理することにより、話し相手の言葉を聞き取りやすくしているのです。

ここからは具体的に機能の違いで何が変わるのかをご説明します。

チャンネル数

低音から高音まで補聴器に入ってくる音を何分割にして処理を行っているかを表しています。チャンネル数が多いほど、より細かく分けて音を再現することで音質や音量を細かく設定でき、聴力の変化に合わせた快適な聞こえを実現することができます。

EVOKE 440の調整画面(15チャンネル)
EVOKE 440の調整画面(15チャンネル)

ENJOY 100の調整画面(6チャンネル)
ENJOY 100の調整画面(6チャンネル)

サウンドクラス

EVOKE440は補聴器が使用されている環境に応じて最適な聞こえを常に自動で調節し、スムーズで滑らかな音声処理を行います。
「静かな居間でお話をしている」「電車の中で話はしていない」「クラシック音楽を聴いている」など騒音が多い場所では雑音を抑制し、音楽を聴く時は抑制せずに迫力のある音で聞くといった変更を補聴器が自動で最適化してくれます。EVOKE440は11種類の使用環境を認識して音質の自動切換えを行います。
ENJOY100は基本的に1種類の音で処理を行います、補聴器にあらかじめ雑音が多い場所用のプログラムを設定して手動のボタン操作で音質の変更を行うといった使い方が可能です。

スマートフォンと繋がる

EVOKE440は特にiPhoneとの親和性が高く、動画の音声や音楽を補聴器から出力したり、電話の音声を補聴器から出力したりすることで、ワイヤレスイヤホンを使っているようにクリアな音質で通話を楽しむ事ができます。
EVOKE440・ENJOY100どちらの補聴器でも(一部非対応機種あり)アプリをインストールすることで補聴器の音量調節やプログラムの切替えを行うことができます。

AI機能

AI機能が搭載されている補聴器ではスマートフォンでアプリが提案する音から好みのものを選んでいくだけで、環境に応じて使用者の好みの聞こえ方を調節できます。 どのような環境でどのような設定を選んだかAIが学習し、使い続けるほど、環境に合わせた好みの聞こえ方へと調整。あなた好みの補聴器に成長していきます。

まとめ

価格帯に関係なく、聞こえの状態に合わせて正しく調整を行うことで補聴器は効果を発揮します。一番差が出るのは、騒がしく聞き取りが難しい環境下で快適な聞こえを実現しようとする時です。
賑やかな場所での聞き取りを向上させたい、例えばスーパーの食品売り場や、病院の待合室、レストランなどでの会食、このような場所では沢山の雑音の中から聞きたい音声を拾う必要があります。
ゴルフやキャンプなど外での趣味が多い方には風雑音を抑制する機能があると便利です。
高音だけが急激に低下している聴力の場合は高音域を聞こえる音域に変換して出力する機能を使うことで聞き取りが向上します。
高性能の補聴器は、より快適で自然な聞こえを求める方に応えてくれる機能を搭載しています。

静かな場所で1対1の会話に使うのであればお手頃な価格帯の補聴器で十分な聞こえを実現することができるでしょう。
補聴器を使用する目的がご自宅でご家族とお話をしたい、TVを見たいという要望であれば高額な補聴器は必要ありません。
「補聴器を使って何を改善したいか?」をよく考え、使用目的に合った機能を持つ補聴器を選択しましょう。
今回、例に出した2機種の他にも沢山の補聴器があります、どのような環境での聞こえを重視しているかだけではなく、補聴器に求めることを何でもご相談ください。
性能だけではなく大きさや形状・色・装用方法などお客様の要望に適した補聴器をご提案させていただきます。

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