『聞こえのリハビリ』
補聴器の相談に来店し、試聴を行うと
- 「周りの音がうるさい、雑音が聞こえる、サーという音が聞こえる」
- 「自分の声が大きい、周りの人が話す声も違って聞こえる」
- 「食器の音が響く、水の音が大きい、新聞を開くと凄い音がする」
これらの言葉は初めての補聴器体験で皆さんから言われます。
しばらく補聴器を使うと
- 「相手にもよるが、電話の声が聞きにくい」
- 「テレビのニュースは聞こえるが、ドラマの内容が掴めない」
- 「デイサービスで皆さんとお話するのが難しい」
このような感じで聞きにくい場面がでてきます。
補聴器は聞こえないことに慣れてしまった耳と脳を、再び様々な音が聞こえることに順応させることが必要です。
補聴器を使って『聞こえのリハビリ』を行いましょう。補聴器を購入してすぐに全てが解決する訳ではありません。時間を掛けて補聴器を上手に耳に装用する練習、今まで解らなかった言葉を判別する練習に挑戦しましょう。
補聴器を正しく装用する
補聴器を耳に入れるのは意外と難しいものです。自分の耳の穴は見えないため、指先の感覚だけで上手に奥まで入れる練習が必要です。
補聴器は大きく分けて耳掛け方と耳穴型がありますが、お耳の形状や聴力の状態、ご本人の希望から選択します。どちらの補聴器も正しく装用しないと『ピーピー』とハウリング音が出ますし、必要な音量が鼓膜に届かないと正しい音で聞こえない原因となります。
補聴器を使う時間と環境を増やす
初めての補聴器を最初から長時間使える方もいます。しかし、多くの方にとって聞こえるようになることはより多くの情報が脳に伝達されて「疲れる」と感じます。
そのため、当店ではまず1日平均5時間の使用を目標にします。
最初はご自宅で短時間でもいいので毎日装用してください。慣れてきたら少しずつ使う時間を増やすようにしましょう。
デイサービスのように多くの人が集まり、様々な場所で思い思いにお話するような環境での聞き取りはとても難しいものです。
最初は音の少ないご自宅から始め、補聴器に慣れてくるに従って散歩の時に使う、買い物に使う、皆さんとのお話に使うと難しい環境へ使う場所を広げていきましょう。
補聴器で全てを解決できません
補聴器は適切な調整によってお客様ごとに異なる聴力の低下を補います。聞こえなくなってしまった音を再び聞こえるようにしてくれます。
機種によって雑音を抑えてくれる機能や言葉を強調してくれる機能、耳障りな音を抑えてくれる機能などが搭載されており、聞こえを助けてくれますが、お相手の活舌が悪い場合や早口の場合、複数の音が入ってくる環境での言葉の聞き取りは難しくなります。
個人差はありますが、補聴器に慣れるには3ヶ月位は練習が必要です。
それでも聞きにくい声の人や、言葉がハッキリしない環境も残ってしまいますが、補聴前よりも様々な音が聞こえるように、会話が楽になるように可能な限り調整を致しますので、ご協力をお願いいたします。
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