良いことばかりではありません

一般的には30dBの音がこえなくなってくると難聴と言われます。体温計のピピピッという電子音や手を擦り合わせた音が聞こえなくなってきたら聴力低下のサインです。
加齢による難聴の場合、高音域が先に聞こえにくくなってしまい、音声の一部分が欠けた状態になるため、声は聞こえているのに言葉の判別が正確に出来なくなってしまい聞き間違えや聞き返しが増えてきます。
病院での治療が難しい場合は補聴器の出番となりますが、補聴器は良いことばかりではありません。今回は初めて補聴器を使うとどの様に感じるのか紹介します。

自分の声が違って聞える

補聴器はお客様、一人一人の聞こえに合わせて調整を行います。聞こえている部分は少しだけ音を上げますし、聞こえが下がっている部分は大きく音を上げます。
加齢性の難聴の場合、高音域から下がることが多く補聴器を使い聞こえにくかった音が強く聞こえるようになると皆さん「自分の声が甲高く聞こえる」「自分の声が大きく聞こえる」と感じます。
自分の声が響いて聞こえるとか、こもって聞えるという表現をする方もいます。
ご家族の声や周囲の音も高音域が強く音量が大きくなっているのですが、慣れ親しんだ自分の声の変化が一番強く感じられます。

雑音が聞える

補聴器を使っている人で「補聴器を使うと雑音がうるさくて使えない」と言う方がいます。
補聴器から『ガガガッ』とか『ピィーピィー』と聞こえてくるのであればそれは雑音です。うるさくて使えないというのも当然です。
しかし、初めての補聴器体験で雑音が……という方の多くは、健聴の人が普通に聞こえている音を雑音だと感じている場合が多いのです。
静かなお店で試聴してもエアコンから温風・冷風が噴き出す音が聞えます。空気清浄機や換気扇が回る音が聞えます。外を走る車の音が聞えます。同行したご家族は「聞こえていなかったの?」と驚くのですが、ご本人は「急に聞こえてきた!」と驚きます。
今まで聞こえないことに慣れてしまった方は「雑音だ、うるさい」と言います。生活音が聞こえる状態に慣れるためには時間が掛かります。
これは様々な場所で起こり、車内でウインカーの音が聞えたり、自宅で時計の音がきこえたりします。もう一度、生活音が聞えることを普通だと感じられるように練習しましょう。

水の音、紙の音がうるさい

お店で補聴器を合わせてご自宅で使ってみると驚くのが表題に上げた水の音と紙の音です。
トイレの水を流すと「ジャバーン」と響き、水道を使うと水が「バチバチ」とシンクを叩く音が聞えてきます。新聞を広げると「バリッバリッ」と聞こえてくるし、小説をめくると「シャリ」とページをめくる音が聞こえてきます。
お茶碗を洗う時、「カチャカチャ」と瀬戸物が当たる音がうるさいと言う方も多くいます。
聞えない期間が長い方ほど、慣れるのに時間がかかります。補聴器の使用は聞こえのリハビリテーションです、補聴器を使えば聞こえの問題がすぐに解決する訳ではありません。

補聴器に慣れるために

聞こえの問題を改善するためには、補聴器を使って周囲の音を聞くことに状態に慣れる必要がありますが、いくつかポイントを上げてみます。

  1. 最初は静かな場所で短い時間での使用からはじめましょう。
  2. 慣れてきたら補聴器を使って外出してみましょう。
  3. 賑やかな場所や、複数での会話にも使ってみましょう。
  4. 徐々に使用時間を延ばしていきましょう。
  5. どうしても気になる場合は音を下げることで違和感を減らすこともできます。

私達はお客様のお話を聞いて、どこまでの音量なら無理なく使ってもらえるかを考えます。初めて補聴器を使う方には初心者用の弱い音量で調整し、慣れていくに従って音量を上げて聞こえの改善を進めていきます。
難聴の度合いや、聞こえなかった期間、音への対応力の違いなどで個人差はありますが、3ヶ月を目途に調整を行います。
高齢になるほど、補聴器を耳に入れるコツを掴むのに時間が掛かりますし、聴力の低下が大きい人ほど、音に慣れるのに苦労するのも確かです。
最初の3ヶ月、頑張って使ってくれた方はその後も上手に使えるケースが多いと感じます。

1年、2年と経過して、「最初は違和感があったし、半日も使うと疲れたけれども、今ではずっと使っていても付けているのを忘れる」と言ってもらえるのを目標に調整させていただきます。

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